未破裂脳動脈瘤

未破裂脳動脈瘤とは、脳内の血管にできる膨らみで、破裂していない状態のものを指します。


未破裂脳動脈瘤は、無症候性の場合が多いですが、
大きな動脈瘤になると神経圧迫による症状を引き起こしたり破裂につながることもあります。
そのため、未破裂脳動脈瘤は、早期に発見し、適切な治療を行うことが重要です。



治療法としては、動脈瘤クリッピング術や血管内治療があり、
患者様の状態に応じた最適な方法を選択します。

この動脈瘤が破裂すると、くも膜下出血を引き起こします。

未破裂脳動脈瘤代表症例
(前交通動脈瘤コイル塞栓後再発 60代男性)

コイル塞栓後に再発した動脈瘤は基本的に開頭術での根治治療が必要となります。

動脈瘤先端部分にはコイルが充填されていますが、根元に再発を認めます。

術後

動脈瘤は消失し正常血管のみが見えています。


以下術中所見

動脈瘤を露出、動脈瘤の先端にコイルが見えます(赤丸)

動脈瘤の根元には再発が認められ(赤丸)、大事な血管を避けるようにクリッピングを行い、無症状で退院しました。


以下模式図